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欲しい物を手に入れる時

「お前には100年早いんだよ!」

 

私が大工の修行の時に、職人さんから言われた一言でした。

 

大工仕事の憧れる部屋の場所は何処だと思いますか?

 

答えは 「和室」 です。

 

大工の世界では和室を極める事がとても難しく、

 

和室を任される時が最高に嬉しい瞬間であり

 

自分の大工技術を認められた時です。

 

その他の業種でも見習いから始まり職人になっていきます。

 

・大工職人では和室を造る

 

・寿司職人ではお客様の前で握る

 

・美容室ではカットする

 

見習いの時の私は「押し入れ」ばかり作らされてばかりでした。

 

押し入れでも頑張って作っていましたが、扉を閉めたら見えなくなる場所です。

 

同じ見習い大工仲間と自慢話が始まり「どこまで任されるようになった?」

 

仲間は「今日は階段作った」「今和室を造っている」などなど

 

私はいつも「押し入れ」止まりでした。

 

あんな悔しい思いをしたことは今でも忘れません。

 

周りがどんどん大工仕事を覚えているのに自分は成長していない

 

という格闘があり、大工の親方に言いました。

 

私「和室はいつさせてもらうのですか?」

 

親方「和室の工事をする準備はできているのか?」

 

私「・・・・・」

 

何も言い返すことができませんでした。

 

何も準備していなかったからです。

 

・和室に関する質問もしていない

・材料の切れ端などで練習もしていない

・和室の作り方の順番もわかっていない

 

沢山ありますが計画性が無いのに「和室を造りたい」と言っているのです。

 

現在は和室は少なくなりましたが、TVや映画でお城の中にお殿様が座っている背景が

 

一番難しい場所なのです。床の間・仏間・書院など家の中で一番大切な場所でもあり

 

一番お金がかかるスペースなのです。

 

そう簡単に和室の工事を任せることはできません。

 

 

それからは行動を変えました。

 

休憩時間に親方に質問し

 

仕事が終わってから練習を重ね

 

情報収集→練習→修正→練習→修正→実践→本番

 

というように繰り返し行い「和室」の仕事も覚え

 

大工の総括である「棟梁」に25歳でなりました。

 

毎日の現場の作業だけでは棟梁までにはなれなかったと思います。

 

 

 

家造りも同じです。

 

皆さんはどんな準備を始めてますか?

 

・土地と建物の資産価値の違いについて

 

・住宅ローンの種類について

 

・教育資金、将来設計について

 

・建築の工法について

 

・予算の組み方について

 

・借り家と持ち家の違いについて

 

・構造、耐震、性能、省エネについて

 

まだまだ考えることは山積です。

 

 

家が欲しいのなら準備を始めましょう。

 

 

・ネットで情報収集を行う

 

・実際話を聞いてみる

 

・家造りが自分たちに合っているか確認する

 

この繰り返しです。

 

注文住宅の場合は、すぐに家はできません。

 

なかなか前に進めない方は一度行動してみることをお勧めします。

 

家を造る側も大変ですが、お客さんはもっと大変です。

 

でもお客様が大変にならないように提案するのが私たちの仕事です。

 

私の引き出しは沢山あります。

 

じゃんじゃん質問しましょう!

 

2級建築士 佐藤光輝