デザイン住宅の建て方|~オシャレな家、格好いい家に住みたい!~
2022年10月17日
多くの人にとって家は人生で一番大きな買い物です。
だから、「自分好みの家に住みたい」と願うのは当たり前のことです。
そうした方々の中には、デザイン性を最優先した家に住みたいという方々がいます。
もちろん居住性や使い勝手、耐震性、機能性が良いのは、令和時代では当然。
そのうえで、自分好みの自由なデザイン、おしゃれさ、素敵さ、カッコ良さ、10年経過してもダサくならない味のでるデザイン、そうしたデザイン性の高さを強く価値観として求める方々がいます。
洋服でも同じですよね。本当におしゃれな格好なら、お金かかってもいい。
それは価値観です。
そうした方々は、「フルオーダー住宅」とか「完全注文住宅」という家づくりをしていけば、
きっと良いデザインも提案してもらえると期待していたりします。
しかし、現実は違います。「フルオーダー住宅」と言っても、デザイン的なフルオーダーは出来ないからです。
この記事では、デザイン性を最優先した家造りを成功させるためには、どうすれば良いか?
どう考えれば良いのか?そうした話をします。
ぜひ役立てて下さい。
目次
デザイン的にフルオーダーできる家とはなにか?
「フルオーダー住宅」や「完全注文住宅」というのは、デザイン性もフルオーダーではないのか?
オーダー住宅・注文住宅(フルオーダー住宅・完全注文住宅)は、その名前の通り、住宅を施主の好きなかたちに組み上げていきます(どこからあるいはどこまで関われるのかについては後述します)。自分の好みを反映させられるのが大きな特徴である一方、決めることが非常に多く、複数回にわたる打ち合わせや勉強、妥協点を探るなどの対応が必須となります。
ただし、「オーダー住宅・注文住宅(フルオーダー住宅・完全注文住宅)ならば、100パーセント自分の理想のデザインの家になる」と考えるのは間違いです。
なぜなら、オーダー住宅であっても「どこまで自分のプランを反映させられるか」は選択肢によって異なるからです。
そもそもフルオーダー住宅とは何か?
わかり易く レベル1~レベル3に分けて説明をします。
レベル1 注文住宅・デザイン性ほぼゼロ
規格された選択肢の中から、自分の好みのものを選べる
(施主様デザイン案の採用度ほぼゼロ)
レベル2 注文住宅・デザイン性一部分
デザインの一部に自分の好みを反映させられる
(施主様デザイン案の採用度はある程度高い)
レベル3 注文住宅・フルデザインオーダー住宅
完全注文住宅で、デザインをすべて自分で決められる
(施主様デザイン案の採用度はほぼ参考)
レベル1:狭い選択肢のなかから、自分の好みのものを選べる
お客様のデザイン案の採用度はほぼゼロです。
これは「半注文建売住宅」などとも呼ばれるものです。
上でも述べたように、建売住宅の場合は間取りや設備がほぼ決められています。「多くの人にとってもっとも使いやすい家=標準デザインの家」とでも言うべき仕上がりになっているのですが、現在はそのような建売住宅であっても、一部分に施主様の好みを反映させられるようになっているものもあります。これは「半注文建売住宅」などとも呼ばれるものです。
ただし、その範囲は極めて限定的です。
たとえばキッチンの天板のデザインであったり、床の色であったり、浴室のグレードであったり……といった、「設備の一部」のみを選べるようになっているかたちが大半であり、家の根幹そのものに関わるデザインには施主様の希望は反映しにくいかたちだといえます。
「基本的には建売でいいけれど、一部のスペースだけカスタマイズしたい」と考える方にはこの選択肢が向いています。
レベル2:注文住宅で、デザインの一部に自分の好みを反映させられる
お客様デザイン案の採用度はある程度高いです。
すでに規格ができている建売住宅とは異なり、オーダー住宅(注文住宅)の場合は自由度が格段に上がります。基本的に設計図段階から施主様とそのご家族様が関わることになりますから、「家の真ん中に吹き抜けが欲しい」「リビングは狭くても構わないので、キッチンを広くしてほしい」「お風呂を2階に持っていきたい」などのように、家づくりの根幹に関わる部分から施主様のご希望を反映させられるようになります。
ただ、外壁の素材や内装に使える建材などには制限があります。加えて「たしかに希望を反映することはできるが、数センチの差で費用が大きく跳ね上がってしまう」などのようなケースもあります。さらに、「どこまで希望が反映できるか」が建築会社によっても異なるため、施主様の方は「100パーセント自分好みの家になると思っていたのに、決められる範囲が限定されていた」などのようになることもあります。
なおこの形式は、特に「セミオーダー住宅」と呼ばれることもあります。
明確な統計を取ったわけではないため断言はできませんが、一般的に「オーダー住宅(注文住宅)」と言った場合は、このレベル2のケースを指すことが多いかと思われます。家づくりはその過程のすべてにおいて質問・確認が必要になりますが、このやり方を取る場合は、特に「自分の理想とする家を、この建築会社はできるか」「この会社では、どこまで自由に決めさせてもらえるか」「デザインを変えた場合、費用はいくら追加になるのか」などをこまめに確認していく必要があるでしょう。
レベル3:完全注文住宅で、デザインをすべて自分で決められる
お客様のデザイン案の採用度は80%くらいです。
「フルオーダー住宅(完全注文住宅)」について解説します。
これは、「すべてのデザインを施主様が決められる」というものです。まさに、「『フル』オーダー」「『完全』注文住宅」の名前に恥じないもので、間取りはもちろん、小物なども自分で選ぶことができます。輸入品のシステムキッチンを入れたり、日本国内では生産されていない壁紙などを利用したりすることさえできます。場合によっては、建築素材そのものを選ぶことも可能です。
外観や仕様などに関しても自分で選定することができますし、自分の理想とする家を建てることができます。基本的には「構造上不可能なこと」以外の理想は叶えられる形式である、と考えるとよいでしょう。
ただこのフルオーダー住宅(完全注文住宅)を建てる場合は、オーダー住宅(注文住宅)を建てる以上の勉強が必要となります。使おうとしている建築資材の特徴やメリットデメリットを把握しておくことが求められますし、希望している間取りを実現した場合の家の使い勝手なども考慮する必要があります。オーダー住宅(注文住宅)の場合はまだ「勉強する範囲」はある程度明確ですが、フルオーダー住宅(完全注文住宅)の場合は勉強の範囲さえも自分で考えていかなければならないという難しさがあります。
また、フルオーダー住宅(完全注文住宅)の場合はどうしてもコストが高くなりがちです。
オーダー住宅・フルオーダー住宅は「不要なところは削り、重要視するところにお金をかける」という取捨選択ができるのがメリットですが、フルオーダー住宅(完全注文住宅)の場合はそれでも削りきれないこともあります。
最も大切な事は・・・
「デザインをせんたくできる家」といっても、その自由度・範囲には大きな違いがあります。
現在、フルオーダー住宅とオーダー住宅を明確に定義することは難しいといえます。
そのため、たとえば「フルオーダー住宅」と言っていたとしても、実際に話を聞いてみれば、「オーダー住宅」の会社だった……ということもよくあるのです。
このようなことから、「フルオーダー住宅だと聞いていたのにも関わらず、実際にはデザインに制限があった!」などのような問題が出てきがちなわけです。
お客様がご希望を相違が無いように伝え、ご希望がほぼデザインに反映され予算内に建築できればマイホーム完成です。初めの段階で最も大切な事はヒアリングです。
好きなデザインや好きな色には必ず「好きな理由」があるのです。
要望が一方通行にならないように心がけましょう。
当社のお客様は、基本的にレベル2~3の真ん中くらいを指すことが多いように見受けられます。
家づくりには、「正解」はありません。レベル1のものもレベル2のものもレベル3のものも、それぞれに良いところと悪いところがあります。大切なのはそれぞれの特徴を把握して、疑問点を洗い出して質問して、そのうえで「自分たちにとって向く住宅とはどのかたちか」を考えていくことです。
佐藤建設では、お客様のご質問に真摯に向き合い、回答していきます。
不明点があればなんでもお問い合わせくださいね。
佐藤建設株式会社
代表取締役 佐藤光輝