ラスベガス街並み 視察アメリカ ラスベガス
撮影:佐藤建設株式会社 佐藤光輝



























海外視察レポート|ラスベガスの街並みから読み取る「動線と空間演出」の設計ヒント
本記事では、ラスベガスの街並みを巡り、「建物・街全体がどう設計され、“人”の流れと体験をどう演出しているか」を肌で感じた視察内容を整理します。
私たち佐藤建設は、この視察から得た学びを「住まいづくり」「住宅インテリア/空間設計」に活かすべく、以下の通りレポートします。
① 視察概要
ラスベガスの街並みでは、ホテル/商業施設/街路が一体となっており、建物一つひとつではなく、“街全体を通じた空間体験”として計画されているのが印象的でした。
特に注目したのは「建物内の動線設計」。買い物や娯楽を目的とする人々が、迷子になりやすいような複雑さを感じさせず、自然と回遊し続けたくなるような導線設計がなされていました。
多くの建物や施設が密集しながらも、歩きやすさ、視界の抜け、誘導のしやすさが保たれ、“街全体を楽しむ”ことを前提とした設計思想が随所にみられました。
② 見どころ・街並みの設計的特徴
■ 動線設計による“回遊性”の演出
ラスベガスの建物・施設群は、来訪者が自然に歩き回れるよう導線が設計されており、目的地だけでなく“道中の体験”にも意識が払われています。
これにより、買い物、食事、娯楽を組み合わせた長時間の滞在がストレスなく可能で、“街歩き”そのものがエンターテインメントとなっています。
■ 内外・店舗と歩行空間の連続性
施設内だけでなく、通りや外観空間まで含めて設計されており、屋内外の境界を感じさせない流動的な空間構成。
これが、夜間のネオンや看板、街灯、建物の照明などと一体になって、街全体を“演出空間”に変えています。
■ “街全体を魅せる”建築と景観の一体設計
単体建物ではなく、ラスベガスという街全体がひとつの大きな舞台。建物の外観、街路、照明、看板、看板の配置、人の流れ……すべてがデザインされ、訪れる人に強い印象を残すよう演出されています。
③ 佐藤建設が得たインスピレーション ― 住宅・商業・設計への応用
■ 動線と回遊性を住宅設計にも取り入れる
訪れる人を導き、空間を探索させるような動線設計。
これは「ただ住むための家」ではなく、「動きと気づきのある住まい」を提案するうえで有効です。
廊下や回遊スペース、視線の抜けを意識した間取りで、毎日の生活にリズムと心地よさをもたらすことができます。
■ 屋内外の連続性と“暮らしの余白”のデザイン
ラスベガスのような密集空間ではなくても、住宅において「屋内と外部のゆるやかなつながり」「内外の視線・光の取り入れ方」をデザインすることで、空間に広がりと開放感を創れます。
窓・テラス・通路・中庭などを組み合わせ、暮らしに“風通し”と“抜け感”を与える設計が考えられます。
■ “街(場)としての空間デザイン”の視点
建物だけではなく、その周囲・敷地・エクステリアも含めて一体で設計するという視点。
たとえば住宅街の中でも、「この家を通じて、通りの景観や隣家との繋がり」「エントランスから道路、外構、植栽までを含めたトータルな美しさ」を提案できるという考え方です。
■ 体験価値を意識した住まいづくり
ただ住むための箱ではなく、「歩くたび・帰宅するたび・住まうたびに感じる発見」「視線の抜け・光・影・素材感の変化」など、五感に届く設計を住宅に取り込む。
これにより「住まいが記憶に残る」価値をつくり出せます。
■ まとめ
ラスベガスの街並み視察は、建物単体ではなく“街全体を設計対象とする”という発想の重要性を教えてくれました。
佐藤建設は、この学びを宮崎という地域での家づくりに活かし、敷地・外構・動線・空間構成を含めた、より豊かで価値ある住まいをご提案してまいります。
今後もこうした海外視察を通じて得た“世界の視点”を、日本の住まいづくりに還元していきます。