戻る

世界遺産視察

ガウディー建築 グエル邸スペイン バルセロナ旧市街

スペインの邸宅。6階建ての建物です。
グエル伯爵の住宅をガウディに建築を依頼しました。
その時はまだ若い建築家で26歳だったそうです。

撮影:佐藤建設株式会社 佐藤光輝

🌍 海外視察レポート|グエル邸 ― 曲線と色彩が織りなすガウディ建築の世界

 

① 建物概要

 

  • グエル邸は、スペイン・バルセロナ旧市街にある6階建ての邸宅。

 

  • 当時26歳という若さの建築家 アントニ・ガウディ によって設計され、後の独自建築スタイルの原点のひとつとされています。 

 

  • 外観・内装とも、美術性・デザイン性が高く、住宅という枠を超えた芸術作品としての価値を持っています。

 


② 見どころ・設計的魅力

 

 

■ 自然を模した曲線と有機的なフォルム

 

グエル邸には直線的なラインはほとんどなく、有機的な曲線と波打つような形状が随所に施されています。


これにより、人間の手ではなく、まるで自然が形作ったかのような、柔らかく流動的な空間が生まれています。

■ 光と影、素材感の織りなす空間美

 

建材・仕上げ・窓の配置・階段の曲線……すべてが光と影を巧みに捉え、時間帯や光の差し込みによって室内の雰囲気が劇的に変化します。


視覚的にだけでなく、空間の“質感”を強く感じさせる設計思想が随所に見られます。

■ 住む人のための“遊び”と“驚き”の演出

 

一見すると住まいに見えないようなディテール、遊び心ある設計が散りばめられており、「住まいとはこういうものか」という既成概念を揺さぶられます。


日常の中に“ちょっとした非日常”を取り込む、芸術と生活の融合が感じられる邸宅です。

■ 建築家の思想が宿る“統一された世界観”

 

内装・外観・ディテールに至るまで、一貫したデザイン感と思想が貫かれており、部分の寄せ集めではなく、ひとつの“世界”として成立しています。


それが、住宅というより“作品”と呼びたくなる理由です。


③ 佐藤建設として得たインスピレーション

 

■ フォルムの自由性と個性の追求

 

直方体や規格化された形ではなく、曲線や有機的なフォルムを取り入れることで、唯一無二の住まいの個性を提案できると感じました。

■ 素材・光・影を設計に取り込む大切さ

 

素材選定、開口部の配置、窓や階段の形状といった設計的要素と、自然光や室内の照明との関係性を深く考えることで、空間に豊かな表情と時間の変化を持たせることができる、という確信を得ました。

■ “住まいを作品にする”アプローチ

 

住むだけの建物ではなく、住まう人の感性に訴えかけ、住まいそのものを誇りに思っていただけるようなデザイン。

グエル邸はその可能性を示すモデルです。

■ 全体設計の統一性と世界観の構築

 

部分的なデザインの良さだけでなく、内外・構造・細部にわたって統一された世界観を持つ住まいの価値を再認識しました。

これが「家」という枠を超えた空間になる鍵だと感じます。


📝 まとめ

 

グエル邸は、建築における「自由」「創造」「芸術性」を再認識させてくれる名作です。


私たち佐藤建設も、この視察で得たインスピレーションをもとに、宮崎での住まいづくりにおいて、
単なる住宅ではなく、“世界観を持つ、唯一無二の住まい” を追求してまいります。