サクラダ・ファミリアスペイン バルセロナ
建築家アントニ・ガウディの未完作品である。
撮影:佐藤建設株式会社 佐藤光輝
























🌍 海外視察レポート|サグラダ・ファミリアから学ぶ “建築の哲学と可能性”
① 建物概要
サグラダ・ファミリアは、スペイン・バルセロナにある壮大なカトリック聖堂(バシリカ)です。
正式には「聖家族贖罪教会」とも呼ばれ、1882年に着工が始まりました。ウィキペディア+2地球の歩き方+2
設計者は アントニ・ガウディ。彼は当初のネオゴシック様式の設計を引き継ぎ、その後独自のモダニズム/自然主義的建築スタイルへと大胆に発想を転換しました。kamimura.com+2ウィキペディア+2
現在も建設が続けられており、完成までは約140年以上という長い年月を要しています。NEWT(ニュート)+2City Experiences™+2
サグラダ・ファミリアはその独創性や歴史的価値から、世界的にも非常に高く評価されており、訪れる者に強い印象を残す存在です。バルセロナ+2portalgaudi.cat+2
② 見どころ・建築的魅力
■ “自然”をモチーフにした有機的フォルムと造形
サグラダ・ファミリアは直線や四角に依存せず、曲線・放物線・有機的形状を多用。
まるで「自然」がそのまま形を変えて建物になったかのような造形美が随所に見られます。ティースタイル+2portalgaudi.cat+2
塔、アーチ、柱、装飾――どこを見ても有機的で流動的なラインが貫かれており、「箱ではない空間」の豊かさが強く伝わります。
■ 光と影、素材と空間、時間による表情の変化
ステンドグラスや窓の配置、内部の空間構成によって、日中の光の入り方、陰影、色彩が刻々と変化します。
これにより、単なる“建物”ではなく、“時間ごとに顔を変える空間”としての魅力が生まれています。ウィキペディア+2portalgaudi.cat+2
また、装飾や彫刻、塔やアーチなど細部にわたる意匠が、「見るたびに新たな発見」を促す構造となっており、訪問者の感性を揺さぶる芸術性を持っています。portalgaudi.cat+1
■ 革新的なデザイン思想と建築の挑戦
当初のネオゴシック様式から、ガウディが大胆にデザインを刷新し、自然や曲線、象徴性、モダンと伝統の融合など、当時としては前衛的な建築を生み出しました。地球の歩き方+2ウィキペディア+2
また、複数の建築スタイル(ゴシック、モダニズム、アールヌーボーなど)が融合(ミクスチャー)されており、「既存の枠に収まらない」建築の可能性が示されています。City Experiences™+2バルセロナ+2
③ 佐藤建設として得たインスピレーション/住まいづくりへの応用
このサグラダ・ファミリアから得た学びは、私たちの 佐藤建設の家づくりにも多くのヒントをもたらします。
■ 自然とのつながりを大切にする設計
曲線や有機的な形状、自然を模したデザインは、無垢材や自然素材を用いる私たちの住宅設計と親和性が高いです。
直線・箱型に縛られず、自然の流れや地形、周囲の風景との一体感を意識すれば、「ただの家」ではなく「暮らしと自然が調和する住まい」が可能になります。
■ 光、時間、空間の変化を設計に取り入れる
ステンドグラスや窓、開口部、光の入り方、素材の質感――これらを丁寧に設計することで、「日常が豊かに移ろう住まい」を実現できます。
朝と昼と夕方と夜で表情が変わるような家。時間とともに住まいの表情が変わる、そんな“生きた住まい”を提案できます。
■ 既存の枠にとらわれない自由なデザイン提案
サグラダ・ファミリアのように、「定形にとらわれず」「機能と美の両立を追求する」ことで、オンリーワンの住まいが生まれます。
既存の住宅デザインでは満足できないお客様に対して、新しい提案の引き出しとして有効です。
■ 住まいを“記憶に残る空間”にする
細部に至るまで考え抜かれたデザイン、空間の余白、素材感の調和――それらが集まることで、「住まい」というより「体験する空間」「記憶として残る場所」を作ることができます。
お客様にとって、「帰る場所」であるだけでなく、「誇り」「心の拠り所」となる家づくりを目指せます。
📝 まとめ
サグラダ・ファミリアは、その壮大なスケール、革新的なデザイン、有機的な造形、光と影の演出など、建築が持つあらゆる可能性を体現した作品です。
私たち佐藤建設は、この視察で得た“建築の根源的な価値観”や“形・素材・光・空間の考え方”を、宮崎での住まいづくりに活かしていきたいと思います。
「ただの住宅」ではなく、「自然と、人と、時間が織りなす唯一無二の住まい」。
そのような家づくりを、これからも追求してまいります。