一般住宅 モデルハウス視察 3アメリカ ロサンゼルス
撮影:佐藤建設株式会社 佐藤光輝


































🌍 海外視察レポート|ロサンゼルス 一般住宅モデルハウス視察 — “日常の住まい”から学ぶ空間設計
① 視察対象の概要
今回視察したのは、ロサンゼルスの一般住宅モデルハウス — 設計・インテリア・間取り・仕上げのバランスが取れた“暮らしを想定した住まい” です。貴社による撮影・記録をもとに、リビング、キッチン、水回り、居室、外観まで多面的に確認しました。
この住宅は、特別な邸宅というわけではなく、あくまで「日常の住まい」として設計されており、一般的な家づくりの実用性、居住性、快適性が重視されたモデルであると想定されます。
② 見どころ・設計・空間の特徴
以下、視察で特に注目した設計要素や住宅としての魅力です。
■ バランスの取れた間取り設計と生活動線
リビング、ダイニング、キッチン、水回り、居室が適度なスケールで配置され、過不足のない間取り設計。家族構成やライフスタイルを問わず、使い勝手が良さそうな設計思想が感じられました。
モデルハウスとして、各空間が住みやすさを追求されており、玄関→リビング、キッチン→水回り、各居室など、無駄のない動線構成が明快です。
■ 内装・仕上げの質感と統一されたデザインテイスト
室内の仕上げ、床材・壁材・建具・塗装・設備などが統一感を持ち、「住宅としての完成度」が高い印象。派手さはないものの、シンプルで落ち着いた色・素材使いにより、時間とともに住みやすさと飽きの来なさが両立されているように見えます。
■ 窓・光の取り入れと外とのつながりの工夫
適度な開口部、窓の配置、採光・通風を意識した設計で、光と風を取り込みやすく、明るく快適な住空間が実現されています。屋外との視線や動線も考慮され、緑や外構スペースとの連携も想定されているようでした。
■ 「住まうための実用性」と「心地よさ」の両立
モデルハウスはただ見栄えを整えた住宅ではなく、「暮らしやすさ」「使いやすさ」を重視した設計が随所に見られました。水回りの配置、収納の取り方、各部屋の配置バランスなど、住む人の生活を支える“基本の設計”が押さえられています。
③ 私たち(貴社)にとっての学び・住宅設計への応用アイデア
このロサンゼルスの一般住宅は、「特別」よりも「標準」「日常」を重視した住まいの良さを教えてくれます。以下は、今回の視察から得られた設計のヒントです。
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間取りと動線のバランス重視 — 家族構成や暮らし方に応じて、過不足なく機能を満たす「暮らしやすさ第一」の設計
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仕上げの落ち着きと統一感 — 素材や色、照明、仕上げを統一することで、長く住みやすい空間づくり
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採光・通風と外部との繋がりの意識 — 窓、開口、外構を含めた設計で、光・風・自然との心地よいつながりを確保
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住宅の“基本性能”を重視した安心設計 — 住みやすさ、使いやすさ、快適性を優先し、派手さを追わずとも満足できる住まい
✅ まとめ
ロサンゼルスのモデルハウス視察で見えたのは“特別”ではなく“日常”“基本”を大切にした住まいの価値。
大きな斬新さや奇抜なデザインはないかもしれませんが、住まう人の生活を支え、年月とともに快適さを保つ — そんな「バランスの良い住宅」の設計思想が詰まっていました。
私たちも、このような“使いやすさ × 心地よさ × 継続性” を大切にした住宅を、地域の気候や敷地条件にあわせて提案していきたいと思います。