イタリア　ミラノサローネ展示会　3イタリア　ミラノ

海外視察レポート｜イタリア ミラノサローネ展示会 ③

— デザイントレンドと体験空間の最前線（シリーズ中編）

① ミラノサローネとは — 世界最大級のデザインフェア

• ミラノサローネ（Salone del Mobile） は、毎年4月にイタリア・ミラノで開催される 世界最大級の家具・インテリア・デザイン見本市 です。ウィキペディア

• このイベントは「ミラノデザインウィーク」として都市全体がデザインの祭典となり、家具メーカー・プロダクトデザイン・素材・空間演出を含む幅広い分野の最新トレンドが集結します。Japan Design

展示は主にミラノ郊外の Fiera Milano（フィエラ・ミラノ） で行われ、会場内外で多彩な展示や体験が見られる巨大イベントです。ウィキペディア

② 展示会 ③ の視察ポイント

シリーズ③では、ミラノサローネで特に刺激的だった「体験空間と展示の観点」 を中心にレポートします。

🔹 デザイン体験としての展示構成

• ミラノサローネでは単なる展示ではなく、空間全体が「体験」として設計されている印象が強くありました。来場者にとって「デザインを見るだけでなく、体感する」ことが重要な要素となっています。

• 会場では家具・照明・インテリアだけでなく、空間演出、色彩・素材の組み合わせ、動線や導線の設計が展示全体の「体験価値」を高めていました。これは住宅設計でも「暮らしの体験価値」をどうデザインするかという点で刺激になりました。milanosalone.com

🔹 国際色豊かな出展と素材の多様性

• ミラノサローネには世界中からデザイナー・メーカーが集まり、ムーブメント・色使い・素材の最新傾向が示されます。木材・金属・ガラス・ファブリック・革・複合素材などの 多様な素材の表現 が比較できるのも特徴です。

• たとえばキッチンやリビングなど生活空間での素材使いのアプローチや、快適性と意匠性を両立したアイテムの展示は、住宅デザインの考え方にも直結する内容でした。milanosalone.com

③ 住宅・インテリアへの示唆

ミラノサローネ観点から、住宅設計・内装・空間づくりに活かせるポイントは次の通りです：

✔ 空間演出としての「体験価値」

住まいにおいて、家具やインテリアは単体での機能だけでなく、空間全体の体験価値を高める要素として捉える必要があると感じました。

• 光の入り方

• 動線の設計

• 素材の質感
  これらを意識することで、住まいの居心地が大きく変わります。milanosalone.com

✔ 素材と色の組み合わせ

ミラノサローネでは、伝統素材と新技術素材の組み合わせが多く見られました。住宅でもこうした素材の掛け合わせは、暮らしの中での触感や視覚的な美しさを高める要素になります。milanosalone.com

④ このシリーズとつながる視点

• シリーズ④（展示全体・構成）では、空間としての見せ方・展示の組み立て方について触れました。

• シリーズ③（本記事）は、「体験価値・素材・展示から見るデザイン傾向」について整理しました。

続く シリーズ②・① では、さらに具体的なジャンル別のトレンド・注目テーマに焦点を当て、

• ②：暮らしを彩る家具・素材トレンド編

• ①：照明・色彩・空間演出編
  のような切り口でレポートを展開していく予定です。milanosalone.com

📝 まとめ

ミラノサローネ展示会の視察では、

• ただ商品を見るだけでなく

• 空間全体としての「体験価値」

• 素材・色・機能のバランス

• 世界のデザイン潮流

を直に感じることができました。これらの学びは、住宅やインテリアの設計においても 「住まいの質」 を高めるヒント になります。milanosalone.com