イタリア ミラノサローネ展示会 2イタリア ミラノ








































海外視察レポート|イタリア・ミラノサローネ展示会 ②
— 住まい・生活空間の最新アイテムと素材トレンド
① ミラノサローネ展示会の位置づけ
ミラノサローネ(Salone del Mobile) は、1961年に始まった世界最大級の家具・インテリア・デザイン見本市で、毎年4月にミラノ郊外のフィエラミラノ(Rho)で開催されます。家具、照明、素材、空間演出など、住まいづくりに関わる幅広い分野の最新トレンドが集結するデザインの祭典です。salonemilano.it+1
特に 2025 年の開催では、2,000 社を超える出展数と 37 カ国からの参加があり、302,000 人以上の来場者を記録したことも報告されています。theplan.it
② 住宅・暮らしに近い展示テーマ
🛋 新素材・家具の提案
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家具展示では、ソファ、チェア、テーブルなどの定番家具が最新の素材・機能とともに発表されました。従来の木材・金属・ガラスの組み合わせに加え、サステナブル素材を取り入れたプロダクトも多数見られ、暮らしの道具としての家具の質感と機能性が高まっていました。salonemilano.it
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伝統的なクラフト技術を現代の生活に再解釈する試みや、素材の組み合わせによる新しい表現が多く見受けられ、住宅空間での「体験価値」を高める展示になっていました。Interni Magazine
🪟 インテリア・アクセサリー・生活小物
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照明やラグ、ミラー、小物類なども展示され、空間におけるディテール表現にフォーカスした提案が多数ありました。色彩、テクスチャ、動線を意識したデザインなど、空間全体の統合的な設計視点が感じられます。Interni Magazine
🌱 サステナブルデザイン
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今年は特に 持続可能性(サステナビリティ) を意識した展示が多く、再生素材や長く使える家具設計などの動きが目立ちました。これは住宅空間でも「長く使える・修理できる・素材を活かす」という家づくりの基本に通じる提案です。salonemilano.it
③ 空間デザインとしての展示体験
🧭 体験型展示の重要性
ミラノサローネでは単に商品を見るだけでなく、空間全体の演出・体験設計が強く意識されています。家具や素材は置かれるだけでなく、モデルルーム・インスタレーションなど多様な提示方法で展示され、空間としての居心地や「暮らしの質」を体感することができます。salonemilano.it
住宅設計・インテリア提案でも、家具だけでなく 空間体験としての全体設計 が求められる時代であることを再認識しました。
🛠 展示と住宅設計の関係性
今回の展示では以下のような気づきがありました:
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素材の質感を活かした空間づくり
自然素材や再生素材を活かしたプロダクトは、住宅でも「長く愛される家」の設計に応用できます。salonemilano.it -
色彩・照明・導線を含めた空間の統合
建物・家具・照明の調和を意識することで、快適で魅力ある住空間がつくれることがわかります。Interni Magazine -
サステナブルな暮らしの提案
再利用可能素材や長寿命設計は、住宅でも光熱費や環境負荷を考えた設計と親和性があります。salonemilano.it
④ シリーズ①・④とのつながり
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シリーズ①:照明・色彩・体験空間など、空間演出に特化したテーマ。
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シリーズ②(本記事):暮らしの道具・家具・素材の最新提案。
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シリーズ③:体験空間全体としてのトレンド観察と空間構成。
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シリーズ④:展示会全体のトレンド傾向まとめと設計への応用アイデア。salonemilano.it
このようにシリーズを通じて、ミラノサローネの多層的な見どころ を住宅設計・インテリア提案の視点から捉えていきます。
📝 まとめ
ミラノサローネ展示会 ② では、家具・インテリア・素材小物など住まいの構成要素について、最新トレンドと空間提案のあり方を体感しました。
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伝統と革新の素材使い
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暮らしを高める家具・アクセサリー
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空間全体を体験として捉える展示
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サステナブルデザインの広がり
これらは、現代の住宅設計で求められる「暮らしの質」をつくるヒントにつながっています。salonemilano.it