プロヴァンスの一般住宅フランス南部 アンティーブ
一般住宅の内覧です。
あまりにも広すぎて圧巻でした。
庭木を剪定をしている職人さんから
「綺麗に剪定するだけではなく
陰影ができるように影を意識して剪定している」
という説明を受けました。流石です。
撮影:佐藤建設株式会社 佐藤光輝




































海外視察レポート|プロヴァンスの一般住宅 視察
— 暮らしの中に根付く「自然と時間のデザイン」
① 視察の背景
南フランス・プロヴァンス地方で、一般の方が実際に暮らしている住宅を視察しました。
観光施設やモデルハウスではなく、日常の住まいを見ることで、その土地の気候・文化・生活習慣が、どのように住宅の形や素材選びに反映されているのかを体感することが目的です。
② 外観に見るプロヴァンス住宅の特徴
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石や左官仕上げの外壁
派手さはなく、周囲の景観に自然と溶け込む色味と質感。年月を重ねるほど味わいが増す外観が印象的です。 -
低く抑えられた建物ボリューム
空に向かって主張するのではなく、土地に沿うような高さと形状。風景の一部として建物が存在しています。 -
開口部の工夫
窓は大きすぎず、日差しや風をコントロールするための庇やシャッターが設けられ、暑さの厳しい気候に対応した設計になっています。
③ 内部空間|暮らしを最優先にした設計
室内に入ると、装飾的なデザインよりも**「使い勝手」と「心地よさ」**が重視されていることが分かります。
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自然素材を活かした仕上げ
床・壁・天井には、木や石、素焼きタイルなどが使われ、視覚的にも触感的にも落ち着いた空間がつくられています。 -
生活動線の合理性
家族が自然に集まり、移動しやすい間取り。無理のない動線が、暮らしのストレスを減らしています。 -
光と風を取り込む配置
日中は照明に頼らず、自然光で過ごせる空間構成。窓の位置や抜けが、室内に穏やかな明るさをもたらします。
④ 屋外と室内をつなぐ暮らし方
プロヴァンスの住宅では、屋外空間が暮らしの延長として大切にされています。
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中庭やテラスを中心に、室内と外が緩やかにつながる構成
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食事や読書、休息を屋外で楽しむ生活スタイル
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植栽や石畳が、建物と自然の境界をやさしく曖昧にしている
これらは、気候に合わせた合理性であると同時に、暮らしを豊かにする重要な要素だと感じました。
⑤ 視察から得た住まいづくりのヒント
プロヴァンスの一般住宅から得られた学びは、次のような点です。
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流行よりも土地性を優先する設計
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素材は「新しさ」より「経年変化」を楽しむ視点
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家は見せるものではなく、使い続けるもの
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屋外空間を含めて一つの住まいと考える発想
これらは、長く快適に暮らすための住宅づくりにおいて、本質的な考え方だと改めて感じました。
📝 まとめ
プロヴァンスの一般住宅は、特別なデザインや装飾がなくとも、
土地・気候・素材・暮らし方が丁寧に積み重なることで、深い魅力を持つ住まいになっています。
日常の延長として自然と共に暮らす姿勢、時間とともに価値が育つ家のあり方は、
これからの住まいづくりにおいても、大切にしていきたい視点です。