【宮﨑県注文住宅】空気が乾燥する時期の悩み解決!プロが教える乾燥対策のおススメ
2026年02月02日
日照時間が長く快晴の日が多い宮崎県の冬は、注文住宅において「空気が乾燥しすぎる」という悩みを抱えがちです。
特に高気密高断熱の住まいでは、エアコン暖房や24時間換気の影響で湿度が低下しやすくなります。
本記事では、宮崎特有の気候背景や過乾燥のメカニズムを解説し、加湿器の効率的な配置や部屋干しテクニックといった即効性のある対策から、調湿効果のある無垢材や全熱交換型換気システムの導入など、家づくりの段階で検討したい根本的な解決策までご紹介します。
快適で健康的な暮らしを実現するためのヒントとしてぜひお役立てください。

宮﨑県の気候特徴と空気が乾燥する時期
南国情緒あふれる宮﨑県は、温暖で過ごしやすいイメージが強い地域です。
しかし、注文住宅を建てる上で見落としてはいけないのが「冬場の空気の乾燥」です。
宮﨑県特有の気候条件が、実は住宅内の湿度環境に大きな影響を与えています。
ここでは、気象データに基づいた宮﨑県の冬の特徴と、それが家づくりにどう関係するのかを解説します。
日照時間が長く快晴日数が多い宮﨑県の冬
宮﨑県は「日本のひなた」とも称されるように、全国トップクラスの日照時間と快晴日数を誇ります。
特に冬場(12月から2月)にかけては、太平洋側気候の特徴が顕著に表れ、晴天の日が続きます。
気象庁のデータによると、宮﨑市は快晴日数が全国でも非常に多く、日中はポカポカとした陽気に包まれることが少なくありません。
しかし、この「晴れが多い」という特徴こそが、空気の乾燥を招く大きな要因となります。
冬型の気圧配置が強まると、九州山地を越えて吹き下ろす北西の季節風が、山越えの際に水分を落とし、宮﨑平野に到達する頃には「乾いた風」となります。
この現象により、気温の割に湿度が極端に低くなる日が多くなるのです。
日照時間が長いことは、太陽光発電や自然採光を取り入れたパッシブデザインの注文住宅においては大きなメリットですが、同時に外気が常に乾燥している状態であることを理解しておく必要があります。
詳しくは気象庁 宮崎地方気象台のデータなどでも確認できますが、冬場の降水量の少なさと日照時間の長さは、宮﨑県の冬を象徴する気候特性と言えます。
湿度が低下しやすい時期と住宅への影響
宮﨑県において空気が最も乾燥するのは、主に12月から翌年の3月にかけてです。
この時期は最小湿度が20%台〜30%台まで低下することも珍しくありません。
人間が快適と感じる、またインフルエンザウイルス等の活動を抑制できる湿度は一般的に40%〜60%と言われていますが、自然状態ではこの数値を大きく下回ります。
この極度な乾燥は、人間の健康だけでなく、木造の注文住宅そのものにも物理的な影響を与えます。木材は呼吸をしており、周囲の湿度に合わせて水分を吸放出する「調湿作用」を持っています。
しかし、過度な乾燥状態が続くと、木材内部の水分が抜けすぎることによる「収縮」が起こります。
乾燥による住宅への具体的な影響と、注意すべき現象を以下の表にまとめました。
| 影響が出る箇所 | 具体的な現象 | 対策の必要性 |
|---|---|---|
| 無垢材フローリング | 板と板の間の隙間が広がる、反りが発生する | 高 |
| 構造材・柱 | 「パキッ」という家鳴り(やなり)音がする | 中(構造上の問題はないことが多い) |
| 壁紙(クロス) | 下地の収縮により、継ぎ目が割れたり隙間ができる | 中 |
| 室内環境 | 静電気の発生、ホコリの舞い上がり | 高 |
特に、自然素材にこだわった注文住宅を検討している場合、無垢材や塗り壁は乾燥の影響をダイレクトに受けます。
これらは素材の特性上避けられない部分もありますが、宮﨑県の冬は特に乾燥しやすいという前提を持って、建材選びやメンテナンス計画を立てることが重要です。
注文住宅で乾燥を感じやすくなる主な原因
念願の注文住宅を建てて暮らし始めたものの、冬になると「以前の住まいよりも喉が渇く」「肌の乾燥が気になる」といった悩みを抱える方が少なくありません。
特に宮崎県のような冬の日照時間が長く快晴が多い地域では、外気の乾燥も相まって室内がカラカラになりがちです。
最新の住宅性能は飛躍的に向上していますが、実はその「高性能さ」ゆえに、適切な対策を行わないと乾燥を引き起こしやすい環境になってしまうというパラドックスが存在します。
ここでは、なぜ新しい家で乾燥を感じやすくなるのか、そのメカニズムを解説します。
高気密高断熱住宅における過乾燥のメカニズム
近年の注文住宅の多くは、高気密・高断熱仕様で建てられています。
隙間風を防ぎ、魔法瓶のように室内の熱を逃がさない構造は、暖房効率を劇的に高めますが、同時に「相対湿度」を低下させる大きな要因となります。
空気は温度が高くなるほど、多くの水分を含むことができる性質を持っています。
この「空気が含むことのできる水分の最大量」を飽和水蒸気量と呼びます。室内の水分量(絶対湿度)が変わらないまま、暖房によって室温だけを上げると、空気という「器」が大きくなるため、水分が占める割合(相対湿度)は下がってしまいます。
以下の表は、空気中の水分量が同じでも、室温が上がると湿度がどう変化するかを示したものです。
| 室温の状態 | 温度 | 飽和水蒸気量(目安) | 相対湿度の変化 |
|---|---|---|---|
| 暖房前 | 10℃ | 約9.4g/m³ | 湿度50%(水分量は約4.7g) |
| 暖房後 | 20℃ | 約17.3g/m³ | 湿度約27%(水分量は約4.7gのまま) |
このように、高気密高断熱住宅では暖房が効きやすく室温が高く保たれるため、結果として相対湿度が極端に低くなる「過乾燥」の状態に陥りやすくなります。
このメカニズムについては、空調機器メーカーの解説なども参考になります。
エアコン暖房と湿度の関係性について
昔の日本の住宅で一般的だった石油ストーブやガスファンヒーターなどの開放型暖房器具は、灯油やガスを燃焼させる際に化学反応で多くの「水蒸気」を発生させていました。
そのため、暖房と同時に加湿も行われていたのです。
一方、現在の高気密住宅で主流となっているエアコンや床暖房は、燃焼を伴わないため水蒸気を一切発生させません。これを「非燃焼系暖房」と呼びます。
エアコンは室内の空気を吸い込んで温め、再び戻すという循環を行っているだけなので、加湿対策をしなければ湿度は下がる一方となります。
また、エアコンの温風が直接身体に当たることで、皮膚や粘膜の水分が蒸発しやすくなり、体感的な乾燥ストレスがさらに増すことも原因の一つです。
24時間換気システムが湿度に与える影響
2003年の建築基準法改正以降、すべての住宅に「24時間換気システム」の設置が義務付けられました。
これはシックハウス症候群対策として、2時間に1回、家中の空気がすべて入れ替わる量の換気を行うものです。
換気システムは汚れた空気を排出する重要な役割を果たしますが、冬場においては「乾燥した外気を常に取り込み、湿気を含んだ暖かい室内空気を捨て続ける」という装置としても機能してしまいます。
特に宮崎県の冬は晴天が多く、外気の湿度が低い日が続きます。
この乾いた外気が絶えず流入し、室内で暖められることで、湿度はさらに低下します。
一般的な「第3種換気システム」や、熱交換を行わない「第1種換気システム」の場合、この傾向は顕著です。
乾燥するからといって換気を止めることは健康上推奨されないため、換気を行いながらどのように湿度を補うかが、現代の家づくりにおける重要な課題となっています。
プロが教える効果的な乾燥対策のおススメ
日照時間が長く、冬場は特に空気が乾燥しやすい宮崎県。
高気密高断熱の注文住宅では、外気の乾燥に加え、エアコン暖房による室温上昇で相対湿度が下がりやすいため、積極的な湿度コントロールが欠かせません。
快適で健康的な暮らしを守るために、プロが推奨する具体的な乾燥対策をご紹介します。
加湿器の正しい選び方と効率的な配置場所
注文住宅の広いLDKや吹き抜けのある空間では、加湿器の選び方と置き場所が効果を大きく左右します。
まずは、加湿方式ごとの特徴を理解し、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。
| 加湿方式 | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| スチーム式 | 水を沸騰させるため衛生的で加湿力が高い。室温も少し上がる。 | 電気代が高くなりやすい。吹出口が熱くなる。 | 短時間で強力に加湿したい方。衛生面を重視する方。 |
| 気化式 | ヒーターを使わず電気代が安い。熱くならないので安全。 | 加湿スピードが緩やか。フィルター掃除が必要。 | 電気代を抑えたい方。小さなお子様がいるご家庭。 |
| 超音波式 | 本体価格が安くデザインが豊富。静音性が高い。 | こまめな手入れが必要(雑菌が繁殖しやすい)。床が濡れることがある。 | デザイン重視の方。個室やデスク周りで使いたい方。 |
| ハイブリッド式 | 気化式と温風気化式を組み合わせ、効率よく加湿できる。 | 本体価格が高めになる傾向がある。 | 電気代と加湿力のバランスを取りたい方。 |
加湿器の効果を最大化するためには、「エアコンの風が当たる場所」に置くのが鉄則です。
エアコンの気流に乗せることで、湿った空気を部屋全体に行き渡らせることができます。
逆に、窓際は外気の影響で冷やされ結露の原因となるため避けましょう。
また、床に直接置くと床材を傷める可能性があるため、台の上など床から少し高い位置に設置するのがおススメです。
適切な湿度は40%~60%と言われています。湿度が低すぎるとウイルスの活動が活発になり、高すぎるとカビやダニの原因になります。
部屋干しを活用して湿度を上げるテクニック
宮崎県の冬は晴れの日が多いため外干しをしたくなりますが、乾燥が気になる日はあえて「部屋干し」をすることで、洗濯物の水分を室内の加湿に利用できます。
洗濯物に含まれる水分が蒸発することで、自然と室内の湿度が上昇します。
特にランドリールームや室内干しスペースをリビングに隣接させたり、吹き抜けの手すり部分を活用したりすると、家全体の湿度を保つのに役立ちます。
この際、サーキュレーターを併用して空気を循環させると、洗濯物の乾きムラを防ぎつつ、湿気を部屋全体に拡散させることができます。
生乾き臭を防ぐために、洗濯物の間隔を空けて風通しを良くすることもポイントです。
観葉植物や水槽を取り入れた自然な加湿方法
インテリアとしても人気の観葉植物には、根から吸い上げた水分を葉の気孔から蒸散させる働きがあります。
これは「天然の加湿器」とも呼ばれ、葉が大きく枚数が多い植物ほど高い効果が期待できます。
- ウンベラータ:葉が大きく蒸散作用が高い。おしゃれなインテリアとしても人気。
- サンスベリア:乾燥に強く、空気清浄効果も期待できる。
- アレカヤシ:葉の数が多く、水分を多く放出する。
また、熱帯魚などの水槽を置くことも有効です。水槽の水が常に蒸発するため、緩やかですが持続的な加湿効果があります。
宮崎の豊かな自然を感じさせるグリーンやアクアリウムを取り入れることで、視覚的なリラックス効果と乾燥対策を両立できます。
入浴後の浴室開放による湿度コントロール
入浴直後の浴室は、湯気で湿度が非常に高い状態です。通常は換気扇で屋外へ排出しますが、乾燥がひどい時は浴室のドアを開けて、その湿気を脱衣所や隣接する廊下、リビングへと取り込むのも一つの手です。
ただし、この方法は注意が必要です。
湿気が一箇所に滞留するとカビの原因になるため、サーキュレーターや扇風機を使って湿気をリビング側へ送り出すようにしましょう。
また、浴室内の水分をスクイージーなどで拭き取ってから開放するなど、浴室自体のカビ対策も忘れずに行うことが大切です。
高気密住宅では湿気が逃げにくいため、湿度計を見ながら調整することをおすすめします。
家づくりの段階で検討したい乾燥対策
宮崎県の冬は快晴の日が多く日照時間も長いという恵まれた気候ですが、晴天が続くことで空気は非常に乾燥しやすくなります。
加湿器などの後付けの対策も有効ですが、注文住宅を建てる「家づくりの段階」で構造や設備を工夫することが、最も根本的で効果的な乾燥対策となります。
ここでは、設計段階で検討すべき建材選びや設備計画について、プロの視点から解説します。
調湿効果のある無垢材や漆喰などの自然素材
室内の湿度を自然にコントロールするために最も有効なのが、「呼吸する素材」と呼ばれる自然素材を内装に取り入れることです。
これらの素材には「調湿作用」があり、湿気が多い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出する働きを持っています。
特に高気密住宅においては、ビニールクロスなどの化学建材だけで仕上げると湿気の逃げ場がなくなり、乾燥や結露の原因となりがちです。
壁や床、天井などに以下の素材を採用することで、電力を使わずに快適な湿度環境を維持しやすくなります。
| 素材の種類 | 特徴と調湿効果 | 宮崎県の住宅での活用ポイント |
|---|---|---|
| 無垢材(床・天井) | 木材の細胞が湿気を出し入れします。杉やヒノキなどの針葉樹は特に空気層が多く、調湿性と保温性に優れています。 | 宮崎県産の杉(飫肥杉など)は入手しやすく、地産地消の観点からもコストパフォーマンス良く導入できます。 |
| 漆喰(壁) | 消石灰を主原料とした塗り壁材。強アルカリ性でカビに強く、微細な多孔質構造が高い吸放湿性能を発揮します。 | リビングや寝室など、長時間過ごす部屋の壁に採用することで、就寝時の喉の乾燥を防ぐ効果が期待できます。 |
| 珪藻土(壁) | 植物性プランクトンの化石が原料。漆喰よりもさらに吸放湿性能が高いとされ、脱臭効果も期待できます。 | 湿度の変動が激しい洗面所や、玄関ホールなどのアクセントウォールとしても人気があります。 |
| 調湿タイル | 粘土鉱物などを原料とした高機能タイル(LIXILのエコカラットなど)。デザイン性が高く、部分的な施工が可能です。 | テレビ裏の壁面などに設置することで、インテリア性を高めつつ乾燥対策を行えます。 |
全熱交換型換気システムの導入メリット
現在の注文住宅では、建築基準法により「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。
しかし、一般的な「第3種換気システム」の場合、冬場の乾燥した外気をそのまま室内に取り込んでしまうため、室内の湿度が急激に低下する大きな原因となります。
そこでおすすめなのが、「全熱交換型(第1種換気)」の換気システムです。
湿度を逃がさない「全熱交換」の仕組み
全熱交換型換気システムは、排気する暖かい空気から「熱」と「湿気」を回収し、新しく取り込む外気に移してから室内に給気します。
これにより、加湿器で加湿した水分を換気で捨ててしまうロスを大幅に減らすことができます。
宮崎県のように冬場の外気が乾燥している地域では、単に空気を入れ替えるだけでなく、室内の湿度をリサイクルできるこのシステムが、過乾燥防止に非常に大きな役割を果たします。
初期費用は掛かりますが、熱ロスが減るため冷暖房効率が上がり、ランニングコストの削減にもつながります。
ガスファンヒーターや床暖房の検討
エアコンは非常に省エネな暖房器具ですが、仕組み上、空気を温める過程で相対湿度が下がりやすく、また風が直接体に当たることで体感的な乾燥(肌や目の乾き)を助長させてしまうデメリットがあります。
乾燥対策を重視する場合、エアコン以外の暖房方式を設計段階で検討することをおすすめします。
水蒸気を発生させるガスファンヒーター
ガスファンヒーターは、ガスを燃焼させる際に化学反応で「水蒸気」を発生させます。
都市ガスやプロパンガスを使用する家庭であれば、リビングなどにガスコンセントを設置しておくだけで利用可能です。暖房しながら同時に加湿ができるため、乾燥対策としては非常に強力です。
ただし、高気密住宅で使用する場合は、結露のリスク管理と適切な換気計画がセットで必要になります。
風を起こさない床暖房(輻射熱暖房)
床暖房は「輻射熱(ふくしゃねつ)」を利用して部屋全体を温めるため、エアコンのように温風を吹き出しません。
風による肌の水分蒸発を防げるため、体感的な潤いを保ちやすくなります。
また、足元から温まることで設定温度を低く抑えても快適に過ごせるため、室温上昇による相対湿度の低下を緩やかにすることができます。
宮崎県の比較的温暖な冬であれば、床暖房だけで日中を過ごせる日も多く、乾燥知らずの快適なリビングを実現できます。
まとめ
宮崎県の冬は快晴の日が多く過ごしやすい一方で、空気の乾燥は避けられない課題です。
特に高気密高断熱の注文住宅では、エアコン暖房や24時間換気システムの影響により、湿度が著しく低下する「過乾燥」が起こりやすくなります。
快適な住環境を維持するためには、加湿器の適切な配置や部屋干しの活用といった日常的な工夫が欠かせません。
さらに、これから家を建てる方は、調湿効果の高い無垢材や漆喰の採用、全熱交換型換気システムの導入を検討することが、長期的な解決策として有効です。
適切な対策を組み合わせ、宮崎の冬を健やかに過ごしましょう。



