ビーチエリア モデルハウス 一般住宅アメリカ ロサンゼルス
撮影:佐藤建設株式会社 佐藤光輝

































海外視察レポート|ロサンゼルスの住宅から学ぶ「日常を特別にする住まい」
私たち佐藤建設株式会社は、アメリカ・ロサンゼルスにて一般住宅を訪問し、住宅デザインの可能性をあらためて体感してきました。
今回は、その住宅に見られた特徴を「①建物概要/②見どころ・設計的魅力/③私たちの家づくりへのヒント」という構成で整理します。
① 建物概要
この住宅は、ロサンゼルス郊外の平屋またはスキップフロア構成と思われる住宅で、開放的な外観・豊富なガラス面・プールや中庭的スペースを備え、住まいとしてだけではなく“ライフスタイルを演出する場”として設計されていると推定されます。
青空の下、パームツリーが配された外構、屋内外の境界を曖昧にする大開口が印象的で、屋外プール・テラス・リビングが連続し、室内と外部がフラットにつながる造りです。
② 見どころ・設計的魅力
■ 屋内外連続の開放的空間
ガラス開口部が大きく、リビングやダイニングからそのままテラス・プールへと視線が抜け、まるでアウトドアリビングのような印象。住宅という枠を超えて“庭と住まいが一体化したライフステージ”に仕上がっています。
■ 軒・庇の適切な設計と日射コントロール
カリフォルニアらしい強い日差しを想定し、深めの庇や屋根庇、日射を抑えるための軒出しが見受けられます。
これにより室内に直射光が入りすぎず、快適な自然光環境を確保していると考えられます。
■ 素材と明るい色使いのバランス
外壁は白~淡いトーンでまとめられ、窓枠・庇・テラス床などアクセントを効かせた素材使いが見られます。これにより、明るさと居心地の良さ、落ち着きのあるデザインが両立しています。
■ 外構・プールを含めた総合的な“暮らしの場”づくり
プール・テラス・庭が住まいの延長として設計されており、住まい手が屋内だけでなく屋外を“リビングの一部”として使えるようになっています。これが、「ただ住む」ではなく「暮らしを楽しむ」ための設計思想を感じさせます。
③ 佐藤建設が得たインスピレーション
この視察から、私たちは以下のような家づくりへのヒントを汲みました。
■ “住まいを風景にする・風景を住まいに取り込む”
敷地・立地条件を活かし、窓・テラス・庭・水景を含めて住まいをデザインすることで、外部環境まで住まいの価値に昇華できます。
■ 日差し・視線・外部環境をデザインに取り込む
深めの庇・開口・屋外スペースの配置など、環境デザインを考慮することで快適性とデザイン性を両立できます。
■ 素材と光でつくる“軽やかさと居心地”
明るいトーンの外壁+ガラス+適度な庇という構成は、素材と光が調和し、住まいに開放感と上質さを与えます。
■ 屋外も含めた“住まいの演出”を設計に組み込む
プールやテラス、庭といった屋外スペースを居住空間の延長として捉える考え方は、「他と同じではイヤだ」「自慢できる住まいが欲しい」というお客様の願いに応えるうえで重要です。
■ まとめ
ロサンゼルスのこの住宅は、住宅という形を超えて「暮らしをデザインする場」であることを教えてくれました。
私たち佐藤建設は、この視察で得た学びを宮崎の地へと落とし込み、敷地・素材・光・外部環境を一体化させた“誰とも同じではない、誇れる住まい”をご提案してまいります。