ボルドー地方 グリーンボーダー色フランス ボルドー地方 街並み散策
風が強い時などに開閉できるようになっているのです。
その窓和まりに景観を損なわないように配色されています。
撮影:佐藤建設株式会社 佐藤光輝


















海外視察レポート|ボルドー地方 街並み散策
— 窓まわりの「ボーダーカラー」が魅力的な都市景観
① ボルドーってどんな街?
ボルドーは、フランス南西部 ジロンド県の県都 で、世界的に有名なワイン産地としても知られる街です。
旧市街は ユネスコ世界遺産 に登録されており、18〜19世紀に整えられた石造建築が連続する美しい街並みが特徴です。
歴史的建物と調和した都市景観が全体として一つの「大きな建築作品」のようになっています。
② 街並みの特徴 — 統一感ある素材と色彩
🧱 石造建築がつくる統一感
ボルドーでは、ほとんどの建物が 「サンドストーン(黄色みのある石)」 で造られています。
この素材が街全体のベースカラーとなり、年月とともに 落ち着いたトーンの陰影をつくっているのが魅力です。
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統一された素材感
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道路・広場との調和
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石の経年変化による色の深まり
これらが合わさって、どこを歩いても「同じ街でありながら変化に富んだ風景」が成立しています。
③ 魅力的な窓まわりの「ボーダーカラー」
今回の視察で特に印象的だったのが、窓まわりの装飾と色使い(ボーダーライン)でした。
ボルドーの建物は、同じ石造でも 窓枠・縁取り・アーキトレーブ(額縁)部分に色のアクセントが入るケースが多く、全体のベーストーンと相まって美しいコントラストを生んでいます。
🎨 ボーダー色が与える印象
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白〜淡色系の縁取り が、ファサードの奥行きを強調
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陰影のコントラスト で立体感が増す
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石のテクスチャと色が背景になり、窓まわりのボーダーが引き立つ
これらは単なる装飾ではなく、
建物の表情やスケール感をつくる意匠として機能していました。
④ 日常の風景から読み取る設計視点
🌆 街と建物の関係性
ボルドーの街並みは、
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広い通り
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小さな広場
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自然な視線の抜け
など、人の歩行や視線の動きを意識した 街としてのスケールを大切にしています。
これは、住宅の外観・開口設計・歩行者視点での表情づくりにも通じる視点です。
🪟 窓まわりを設計する意味
窓枠のボーダー色は、単に色彩の違いというだけでなく、
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光の反射と陰影の見え方
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視線の誘導
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表情のメリハリ
といった視覚的効果を生み出しながら、
「人が歩いているときに視界に入る建築の表情」を豊かにしています。
これは、住宅においても「日常の視線を計算した開口・色彩計画」として重要なヒントになります。
⑤ 街並みと素材の調和 — 住まいの意味
以下は、ボルドーの街並み視察から感じた設計・素材・色彩のポイントです:
| 視点 | 気づき・ヒント |
|---|---|
| 統一素材の強さ | 石造をベースにすることで、街に一貫性と落ち着きが生まれる |
| 色による表情づくり | 窓まわりのボーダーが建物の立体感を際立てる |
| スケールと視線の関係性 | 建物の高さ・開口の位置・色彩で歩行者の視線を誘導 |
| 時間による変化を許容する設計 | 経年変化する素材の色味を前提にデザインする |
📝 まとめ
ボルドーの街並みは、
素材・色彩・光の関係性をバランス良く計算した都市風景として成立しています。
統一された素材と、計算されたボーダー色が織りなすファサードは、
街全体を「歩いて楽しむ体験」にしています。
今回の視察では、
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素材の使い方
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色彩設計の効果
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視線とスケールの関係
という、日常的な建築・住宅設計に直結する学びを得ました。
ボルドーの街並み散策は、
「外観デザイン」や「色の効果」を住宅設計に活かす上で、多くのヒントを教えてくれる体験となりました。